午前中の衆院予算委での加戸前愛媛県知事のおそるべき言い分。
文部省OBの加戸氏は、後輩のもとを訪ねて獣医学部新設について
説得を試みたという。
しかし、先輩に敬意は表するが、冷たくあしらわれた、と。
そのときに加戸氏が言ったという言葉がすごい。
「理屈はいい。でも考えてみてくれ。愛媛はこんなに困ってる。
アメリカはすでに感染症、ライフサイエンスの重要性を認識して、
獣医学部の大幅増員と新設に踏み切ってもいる。
わたしは愛媛県知事として道州制推進論者でしたから、
仮に四国州ができて、日本人は認めないといったら、
アメリカの第51州にいれてもらって、すぐ獣医学部を作って貰う。
恥ずかしくないのか?」
恥ずかしくないよ!
アメリカがこうだから日本も同じようにしなければ、だから愛媛に
獣医学部を作るのだ、というのは理屈としてつながらない。
そもそもアメリカのように、目下人口増加中の国と、
人口も家畜の飼養戸数も減少に向かっている日本とでは、
同じ危機管理でもやり方が異なるだろう。
パンデミックの危機を煽って「だから愛媛に獣医がいる」という
言い方はあまりに粗雑で、「テロが危険だから共謀罪は必要」に
通ずるものがある。
獣医学部作ってもらえないなら四国をアメリカの51番目の州に
入れてもらってでも…なんて、四国の人が聞いたらどう思うの?